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病の予防 医師・スタッフ紹介
糖尿病・食の指導

当院では、ニコチンパッチを用いた禁煙指導に取り組んでおります。その概要をご紹介します。

1.はじめに

  タバコが健康に悪いということは、皆さんご存じのことと思います。厚生労働省の調査では喫煙者の7割がタバコをやめたい、あるいは本数を減らしたいと答えています。にもかかわらず、日本人男性の43%, 女性の12%が喫煙者です。男性の場合は先進諸国の中でも高い割合ですし、女性では20代〜30代の喫煙者の増加が問題となっています。 タバコは嗜好品という意見もありますが、受動喫煙ということばがあるように、タバコによる健康被害は喫煙者本人のみならず、家族にも及びます。タバコに寛容な社会では、未成年の喫煙も発生しやすいのです。「喫煙はニコチン依存症という病気である」と考え、また「病気であるなら治療できる」ということから、禁煙に保険が適応されることとなりました。関心のある方はぜひこのページを読んで下さい。


2.タバコと害

  タバコの煙にはニコチン、一酸化炭素、タールなど200種類以上の有害物質が含まれ、その内 ニトロソアミン、ベンゾピレンなど40種類以上は発がん物質です。

1.タバコとがん

  「タバコとがん」と聞くと肺がんを思い浮かべる人が多いのですが、タバコと因果関係があるとわかっているがんは、喉頭、食道、膵臓、口腔、咽頭、腎盂尿管、膀胱がんなど全身に及びます。これらのがんは初期には自覚症状がなく、血液検査では見つけにくいがんです。

2.タバコと動脈硬化

  動脈硬化の危険因子というと、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などを思い浮かべる方が多いのですが、喫煙はこれらと並ぶ動脈硬化の最大の危険因子です。ニコチンは交感神経を介して心拍数を上げたり、収縮期血圧を上昇させたりします。このようなストレスが繰り返されることによって、血管の内皮細胞が障害されます。一酸化炭素によって局所の酸素が不足し、血液の粘度が増加します。さらに喫煙により血液凝固能が亢進し、動脈硬化を進めてしまいます。また喫煙はいわゆる善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減らしてしまいます。最後には心臓や脳血管の病気を引き起こし、致命的な結果になりかねません。逆に禁煙に成功すれば、高血圧に匹敵する大きな危険因子をひとつ減らすことができるのです。

3.呼吸器の病気

  閉塞性肺疾患という病気をご存知ですか。慢性気管支炎や肺気腫といった病気が含まれます。長い間の喫煙によって肺胞という酸素と二酸化炭素を交換する組織が壊れてしまい、うまく息をはき出せなくなってしまいます。ひどくなると平地を歩いても息切れがして酸素が手放せなくなります。

  ほかにも胃十二指腸潰瘍、妊婦が喫煙することによる低体重児の出産など、タバコが人体にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。


3.禁煙外来

禁煙外来では

1.喫煙状況に関する問診票の記入

2.呼気中の一酸化炭素濃度の測定

3.医師による診察

4.ニコチン製剤の処方

を行います。

以下の条件を満たす方には保険による禁煙治療プログラムを開始します。

1.直ちに禁煙しようと考えている。

2.ニコチン依存症のスクリーニングテストで5点以上である。

3.1日喫煙本数 × 喫煙年数が200以上である。

4.禁煙治療を受けることに文書で同意している。


  1日20本程度吸っている方の標準的な治療スケジュールを示します。初診日にニコチンパッチを2週間分処方します。禁煙開始初日の起床時に上腕に貼り、1日貼ったまま過ごしてもらいます。

  翌日パッチを貼り替えます。このようにして過ごしていただき、2週間目に受診してもらいます。禁煙がうまく行えているか、呼気中の一酸化炭素濃度が下がっているかなどを調べ、同じ大きさのパッチをさらに2週間貼り続けます。

ニコチネル

  次の受診では小さめのパッチが2週間分処方されます。うまく行けばさらに小さいパッチに切り替えます。これで8週間のニコチンパッチを用いた治療の終了となります。最後に禁煙を継続するためのアドバイスをします。ニコチンパッチの詳しい情報はwww.nicotinell.jpを参照して下さい。自分の意志で受診された方は高い確率で禁煙できています。タバコをやめたいなと思ったら、気軽に受診して下さい。

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