血糖値を計るだけではダメ!
一般の健康診断では、早朝空腹時の血糖値だけを測ることが一般的です。
しかし、糖尿病患者さんの中には空腹時の血糖値が正常で、食後の血糖値だけ高い人もいます。
そのため、糖尿病を見逃さないためには、ブドウ糖負荷試験が適しているのです。

ブドウ糖負荷試験とは?
当院では来院による人間ドック、あるいは外来診療でのブドウ糖負荷試験を積極的に行っています。
これは、食事をしないで来院していただき、空腹時にブドウ糖負荷後1時間、2時間の血糖値とインスリンを測定します。
これにより、糖尿病やその予備軍の診断が可能となるばかりではなく、治療方針の決定にも役立ちます。
糖尿病と診断されたら…
毎月の医師の診察や検査によって治療方針を決め、経過を観察していきます。
その他、食事療法については管理栄養士の作成したメニューを紹介。また日常食べているお弁当を持ってきていただいて、その内容についての指導も行っております。食事前後の血糖測定や、運動前後の血糖値の変化も確認しています。

肥満を防ぐためのアドバイス
- なるべく食材の種類が豊富な料理を食べ、主食を減らす。外食も副菜が多いものを。
- 脂質を控える。揚げものでなく焼きもの・煮ものを、ポタージュでなくコンソメを、アイスクリームでなくシャーベットを選ぶ。
- 「早食い」「ながら食い」「まとめ食い」はしない。
- 特別に時間を割いて行う運動は長続きしない。まず歩くことを習慣づける。
- 食事も運動も最初から激しくしない。あまり厳しいと長続きせず挫折してしまいがち。
肥満を防いで長生きしよう
血糖値を計るだけではダメ!
肥満が不健康といわれている理由は、様々な理由で身体への負担が増えるためです。
太るとそのぶん毛細血管が伸び、心臓はそれに応じて遠くまで血液を送りだそうとして圧力を上げます。すると心臓はよけいに働かなければならなくなり、それだけ負担がかかるのです。また、蓄積した脂肪が肝臓にたまると脂肪肝となり、肝臓の働きに悪い影響が現れます。この他にも、骨・関節などに影響が現れます。
肥満を防ぐには、摂取エネルギーを抑えること。つまり食事の量を減らすことが重要です。あわせて運動も行うことで消費エネルギーを増やし、年齢とともに低下する基礎代謝の値を高めて体脂肪をたまりにくくさせるとよいでしょう。
